平成26年11月園だより
思いやりの心は、どうやって育つのでしょうか。
思いやりの心は、放っておいても育つものではありません。「〜をしてもらって嬉しかった。私も他の人にしてあげたい」と思うそのときに心は育つのです。子どもに優しい子になってほしいと願うなら、優しい行いをたくさん目にしなくてはならないでしょうし、思いやりのある子に育てたいなら、人が誰かを思いやる行為に日常的に触れる必要があります。周りにいる大人が人に親切にしたり、お母さんやお父さんが家族を思いやることが「思いやりの心」の芽生えになるのです。
「しつけ」というと、厳しく叱ったり、何度も繰り返し言って聞かせることだと思いがちですが、実は子どもたちはみな、理屈はわかっているのです。どうすればいいか、何がよくないことなのか、大人に言われなくてもわかっています。
大事なことは理屈ではなく、感情の部分で「悪いことはやめよう」「人が喜んでくれることをしよう」と思うことです。その感情を育てるためにも、たっぷりの思いやりと愛情をわが子に注いであげてください。
たとえば、「見て!見て!」と言われなくても、子どもの姿を見守っていること、「だっこして!」とせがまれたときに、座ってでも短い時間でもよいので、応えてあげること。小さなことかもしれませんが、大事な一歩にきっとなるはずです。子どもの笑顔を励みに、小さな心の育ちを信じて、いつもよりちょっとだけ頑張ってみましょう!
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